はちみつの甘い味の中に、みかんの柑橘系の味が口の中に広がります
明治の文豪「夏目漱石」が五高赴任時代(現熊本大学)に通いつめた熊本、金峰山
小説「草枕」の舞台にもなったその丘陵地で有明海の西日を受けて豊かに育つ熊本の河内みかん。
私たち牛嶋養蜂場は、そのみかんの花の蜜を昔ながらの方法で集め、そのまま瓶詰めした純粋国産ハチミツをお届けしています。
眼下に見える海は、有明海その奥に見えるのが長崎の雲仙普賢岳です。
このような場所で河内みかんは育っています。
近くには、「草枕に登場する石畳みの道」があります。
山路やまみちを登りながら、こう考えた。
智ちに働けば角かどが立つ。情じょうに棹さおさせば流される。意地を通せば窮屈きゅうくつだ。兎角とかくに人の世は住みにくい。
住みにくさが高こうじると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟さとった時、詩が生れて、画えが出来る。
人の世を作ったものは神でもなければ鬼おにでもない。やはり向う三軒両隣さんげんりょうどなりにちらちらする唯ただの人である。
唯の人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。あれば人でなしの国へ行く許ばかりだ。
人でなしの国は人の世よりも猶なお住みにくかろう。
夏目漱石「草枕」の冒頭である。熊本市内から金峰山山麓を越えて天水温泉への旅を描いたものである。
漱石が歩いた道には石畳があり、「鳥越の茶屋跡」の手前の鎌研坂(かまとぎざか)と「野出の茶屋跡」の手前の野出越えに残っている。